METHOD02
斫り(ハツリ)
斫りとは
建設、建築、解体、土木工事の現場にて、コンクリートの構造物を削る、切る、穴をあける、砕く、壊すなどの作業の通称。
通常は、ノミをハンマーで叩き、コンクリート構造物の加工を行う。
現在は油圧式、圧縮空気、電動モータなどを動力源とした機械をハンマーにして専用のノミでコンクリート加工をする作業が一般的です。
また、解体工事などでは、大型の専用ノミを重機取り付け構造物や岩を壊したりもします。
斫り工事の問題点
- 大量の粉塵が舞う
- 騒音の発生
- コンクリートを破砕した際の破片が飛び散る
- 養生をしっかりしないと粉塵が飛び散る
- 斫り時の振動が構造物へ伝わり鉄筋へのダメージやマイクロクラックなどの影響を与える
- 必要ない部分まで破壊する恐れがある
- 共鳴振動による作業員の負荷
ウォータージェットの斫りとは
超高圧に圧縮した水を専用のノズルから噴出します。この時、噴出される水の速さはマッハ3にまでなります。超高圧に圧縮した水噴流が構造物に衝突した時に発生する力を使って、構造物を破壊、粉砕、削り、穴あけなどを行います。
ウォータージェットは、コンクリート構造物の変状部(ひび割れ、浮き、脆弱部、その他の劣化要因)や補修部分を必要な深さで、必要な幅だけを削り取ることが可能。
また、ピンポイントで穴を開ける事も可能。
ウォータージェットの優位性
- 斫りの打撃音が出ないため騒音を低減
- 振動による構造物への悪影響(鉄筋へのダメージ、マイクロクラックなど)がない
- 共鳴振動による人体への負荷がない
- 水を使って作業を行うので粉塵が発生しない
- 使用した水は回収しながら作業を行い、適切に排水処理を行うので環境に優しい
- 鉄筋などの金属にダメージを与えないので、そのまま再利用が可能
- 最小限の養生で作業ができる
- 構造物の劣化部分のみを除去することが可能